果たしてファストファッションで万人がファッションを楽しめるようになったのだろうか?【RYUSEI BLOG】


最近、ユニクロやH&M、ZARAなど世界中のどこに行ってもアフォーダブルな価格で手に入るようになって、ラグジュアリーブランドが発表したでデザインに近いものが誰でも買えるようになったが、ファストファッションが広まるとともにファッションを楽しめるようになる人は増えるが、楽しめないようになっていく人も増えていくように思える。

ファストファッションを買って着る人が増えれば増えるほど、作る服も増やさなければならない。では今、実際にファストファッションの製造過程はどうなっているか?製造過程での悪条件っぷりは様々あるが、ユニクロを例に取り代表的なものを挙げるとすれば…

1. 長時間労働かつ低賃金
月の基本給が、工場のある地域の最低賃金であり、時間外労働がその金額を上回る。さらには、規定では時間外労働は、時間あたり通常の賃金の2倍を支払われなければならないのに1.5倍しか支払われていない。

2. 死亡リスクのある労働環境
工場内の異常な高温、あふれる排水、化学物質の使用や臭気、換気設備や事故防止等の対策の欠如が主な過酷な労働環境の例である。2014年7月には機械からの漏電により死亡事故も起きた。

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3. 41もの罰金制度
たとえば、編物のフロアでは、製品の品質を管理維持するために、数々の罰金が用いられており、商品に品質上の欠陥が見つかったり、編み機によごれがあったりした場合は、その労働者に一日の生産ノルマを達成した際に出される割増金から罰金が差し引かれる(罰金の額は労働者の行った行為によって異なるが約50~100人民元の間である )
の3つである。

このような状況で工場で働いている人が、ファッションを楽しめるのだろうか?働いていく中で、手は職人のように汚れた手になっていくし、プライベートの時間はない、服に使うお金にも余裕がない。これでは楽しめないと思う。

低所得の人も楽しめるようにと生まれたファストファッションが、低所得者を生み、ファッションをまともに楽しめない人々を生んでしまっている。もともと、労働の機会がなかった人にとってありがたい話ではあるが、もっとより良い環境下で労働の機会を与えてほしい。

そこで、今気に入っているブランドを挙げるとすれば「HYKE」というブランドである。
デザイナーの吉原さんはインタヴューで「僕らとしては工場さんや生地屋さんと安定したお取り組みをすることで、なんとかサポートしていけたら、という思いがあって、ものに見合った適正価格で売っていくということでお返ししていきたいと思っています。必要以上にコストを抑えることはどこかに無理を生じさせ、良い関係は続きません。その価格に対してお客さんが満足して購入する、という基本的だけど見失いがちなことをしっかり意識していく必要があると思っています。」と語っている。

対工場、対消費者の中でうまくバランスを取りながら、ブランドのデザイン面、機能面を最大限発揮している。生産の面を考慮したコスト、消費者の面を考慮した価格で売り出すのは、ビジネスの基本「安く仕入れて高く売る」からは遠く、一見難しそうに思えるが、価格競争で質の良いものが生まれない今のファッション業界、質の良い服を知らない今の消費者が成り立ってしまっている現状では、そういうブランドが先頭を切って、服を売っていくべきだと思う。
Hykeが根本を置いているのが「何年でも着れる服」であり、一回買ってしまえば、長い間着ていくことができるので、実際はお値段以上のクオリティを提供していると言える。

今回、要は何が言いたかったかというとファストファッションでは、製造の面で非人権的な労働が行われていては、万人がファッションを楽しめる世界にはなりえないということである。確かにHykeのようなブランドが先進国の中では適正の価格の服を売り出せば、途上国や低所得者層の人が買えない。万人がファッションを楽しめるようになるには何が必要か?それも今後の自分の一つの課題ある…

 

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Post Author: yukamori